「ワーム」の別称「Internet worm」とは？

「ワーム」の別称「Internet worm」とは？

インターネットワームとは何か

「Internet worm」とはインターネットワームの別称です。ワームは一種のマルウェアで、自己複製が可能で、ネットワークを経由してコンピュータからコンピュータへ広がります。インターネットワームは、インターネット接続を介して広がるワームの一種です。被害を受けたコンピュータ上のファイルやシステムを破壊したり、情報漏洩などの問題を引き起こすことがあります。

ワームとの違い

インターネット上でデータやネットワークを破壊する「ワーム」は、ウイルスとは別の種類のマルウェアです。ワームはウイルスとは異なり、ホストファイルに依存しません。自分の機能を複製して、ネットワーク上で自律的に端末間を移動します。そのため、ワームは自己増殖が可能で、高速に感染範囲を広げることができます。また、ワームはユーザーの操作を介さずに感染するだけでなく、脆弱性やセキュリティホールを悪用して、感染した端末からさらに多くの端末へ感染を広げることができます。

インターネットワームの仕組み

インターネットワームは、自己増殖能力を持つマルウェアの一種です。特定の脆弱性を悪用してコンピュータシステムに侵入し、ネットワーク上で拡散していきます。ワームは自身のコピーをネットワーク内の他の脆弱なコンピュータに送信し、感染させていきます。

この自己増殖プロセスにより、インターネットワームはネットワーク上で急速に拡散し、影響を受けるコンピュータの数を増やしていきます。感染したコンピュータは、ネットワークトラフィックの増大、システムの遅延、データの破損など、さまざまな問題を経験する可能性があります。

ワームは、ネットワーク内の脆弱性を悪用して拡散するため、最新のセキュリティパッチとソフトウェアのアップデートを適用することが、感染を防ぐ重要な手段となっています。また、信頼できるファイアウォールやアンチウイルスソフトウェアの使用も、インターネットワームからの保護に役立ちます。

インターネットワームの対策

インターネットワームの対策には、侵入経路の遮断が重要です。不審なメールの添付ファイルを開いたり、信用できないWebサイトからダウンロードしたりしないことが不可欠です。また、ファイアウォールやアンチウイルスソフトウェアを最新の状態に保つことで、不正アクセスを防止できます。さらに、オペレーティングシステムやソフトウェアを定期的に更新することで、脆弱性が悪用されるのを防ぎます。万が一、感染してしまった場合は、ネットワークから感染したデバイスを隔離し、ウイルス対策ソフトウェアを使用して駆除する必要があります。

インターネットワームの事例

インターネットワームとして知られる悪意のあるソフトウェアは、ネットワーク上で自律的に複製して広がる特徴があります。過去には、インターネットワームが大きな被害をもたらした事例が数多くあります。

-有名なインターネットワームの事例-

* -モリスワーム- 1988年に発生した最初の主要なインターネットワーム。6,000台以上のコンピュータに感染し、推定1,000万ドル以上の損害を与えました。
* -コードレッドワーム- 2001年に発生したワーム。113,000台以上のコンピュータに感染し、回復に数か月かかりました。
* -ラブリーサンワーム- 2012年に発生したワーム。感染したコンピュータをボットネットに加えて、スパムやフィッシング攻撃に利用しました。
* -ワナクライワーム- 2017年に発生したランサムウェアワーム。150か国以上の23万台以上のコンピュータを感染させ、推定40億ドル以上の損害を与えました。

これらのワームは、ネットワークセキュリティの脆弱性を悪用して広まり、さらには新しい脆弱性を発見して攻撃を拡大するケースもありました。インターネットワームの被害を最小限に抑えるためには、システムを最新の状態に保ち、ファイアウォールやアンチウイルスソフトウェアを適切に設定することが不可欠です。