EPROMとは？データの消去・書き換えが可能なROM
ITの初心者
EPROMって何ですか？
IT･PC専門家
EPROMは、データの消去と書き換えが可能なROMのことです。電気的に消去するEEPROMと、紫外線で消去するUV-EPROMがあります。
ITの初心者
部分的な書き換えはできないんですか？
IT･PC専門家
その通りです。EPROMは全消去する必要があります。また、書き込み回数にも制限があります。
EPROMとは。
EPROM（イープロム）とは、データを電気的に消去して何度でも書き換え可能なROMのことです。データの消去方法は、電気的に行うEEPROMと、紫外線照射で行うUV-EPROMの2種類があります。どちらのタイプでも、一部のデータのみを書き換えることはできず、データを消去してから全体を書き込む必要があります。また、書き換え可能な回数は有限です。EPROMは、「erasable programmable read-only memory」の頭文字を取ったものです。
EPROMの概要
EPROM（Electrically Programmable Read-Only Memory）は、データの消去と書き換えが可能な特殊なタイプの不揮発性メモリです。つまり、EPROMは、電源がオフになってもデータを保持しますが、そのデータを必要に応じて消去および書き換えすることができます。この機能により、EPROMは、設定やプログラムを永続的に保存する必要があり、必要に応じて更新する場合に適しています。
EEPROMとUV-EPROMの違い
「EEPROMとUV-EPROMの違い」では、EEPROMとUV-EPROMの相違点が説明されています。EEPROMは電気的に消去して書き換えることができますが、UV-EPROMは紫外線を使用して消去する必要があります。この違いにより、EEPROMは機動性の高いアプリケーションに適しており、UV-EPROMは耐久性の高い長期保管に適しています。さらに、EEPROMは部分的な消去や書き換えが可能であるのに対し、UV-EPROMは全体を一度に消去する必要があります。
部分的なデータの書き換えができない理由
EPROMが部分的なデータの書き換えに対応していない理由は、その仕組みと動作原理にあります。EPROMでは、データを書き込むために紫外線などの強力な光を使用します。光を当てると、EPROM内のトランジスタが放電して、その結果としてビットが1から0に切り替わります。つまり、データを消去するには、すべてのビットを一度に1から0に切り替える必要があります。部分的な消去や書き換えは、特定のビットだけを紫外線にさらすことが技術的に不可能なため、不可能なのです。
書き込み回数の制限
EPROMの書き込み回数には制限があります。通常のEPROMでは、1万～10万回程度の書き込みが可能です。これは、メモリセルを構成するトランジスタが損傷するためです。ただし、E2PROMと呼ばれる改良されたEPROMでは、100万回以上の書き込みが可能になっています。これは、メモリセルの構造が異なり、トランジスタの損傷を軽減するためです。
EPROMの用途
EPROMの用途は非常に広く、以下のような分野で利用されています。
* 電子機器のファームウェア EPROMは、コンピュータ、プリンター、その他の電子機器のファームウェアを格納するために使用できます。ファームウェアはデバイスの基本的な機能を制御するプログラムであり、EPROMを使用すると必要に応じて更新や変更を行うことができます。
* 設定データ EPROMは、デバイスの設定データを格納するのにも使用できます。これにより、ユーザーはカスタム設定をデバイスに保存し、必要なときに再利用できます。
* プロトタイピング EPROMは、プロトタイピングの段階でも使用できます。エンジニアは、EPROMを使用して、ソフトウェアや回路設計の変更を迅速かつ簡単に試すことができます。