スプリッターとは？ADSLで役立つ機器を解説

スプリッターとは？ADSLで役立つ機器を解説

スプリッターの役割と仕組み

スプリッターの役割と仕組み

スプリッターは、ADSL（非対称デジタル加入者線）サービスで使用する機器で、電話回線とデータ回線を分離する役割を担います。ADSLでは、電話回線の周波数帯域を音声信号とデータ信号に分割して使用します。

スプリッターは、電話回線から音声信号だけを取り出すフィルターの役割を果たし、データ信号はモデムに渡される仕組みになっています。これにより、電話通話中にインターネット接続が途切れないようにします。スプリッターは、電話回線とモデムの間に接続されます。

スプリッターの種類

スプリッターの種類

スプリッターには、さまざまな用途に応じたいくつかの種類があります。最も一般的なタイプは21スプリッターで、DSLモデムと電話機を単一の電話回線から分離するものです。また、41スプリッターや81スプリッターもあり、複数のモデムや電話機をサポートできます。さらに、フィルタ付きスプリッターは、特定の周波数帯を特定のデバイスに割り当て、干渉やスループットの低下の可能性を軽減するのに役立ちます。選択するスプリッターの種類は、接続するデバイスの数と必要な速度によって異なります。

スプリッターの選び方

-スプリッターの選び方-

スプリッターの選び方は、主に以下のポイントに注目することで最適な機器を選択できます。

* -周波数範囲- ADSL回線で使用される周波数に対応した製品を選びましょう。一般的なADSLモデムが使用する周波数は、ダウンストリーム（データ受信）が2.6MHz～3.7MHz、アップストリーム（データ送信）が256kHz～1.1MHzです。
* -ポート数- モデムと電話機を接続するポートの数を確認します。通常は2ポートのスプリッターで十分ですが、複数の電話機を利用する場合は4ポート以上が必要になる場合があります。
* -減衰量- スプリッターが信号を減衰させる度合いを示します。減衰量が大きいと、モデムや電話機への信号が弱まり、通信品質に影響が出る可能性があります。一般的には、20dB以下の減衰量を目安にしましょう。
* -品質- 信頼できるブランドやメーカーの製品を選択することが重要です。品質の高いスプリッターは、安定した接続と良好な通信品質を提供します。
* -価格- 予算に応じた幅広い製品が販売されています。機能性や品質を考慮した上で、適切な価格のスプリッターを選択しましょう。

スプリッターの設置方法

-スプリッターの設置方法-

スプリッターを設置する際は、まず電話回線のモジュラージャックから電話線を抜き、スプリッターの「LINE」ポートに接続します。スプリッターには通常、2つの「PHONE」ポートがあります。1つは電話機に、もう1つはモデムに接続します。電話機とモデムのプラグを間違えないように注意してください。すべての機器のプラグが正しく接続されたら、スプリッターをコンセントに接続します。これでスプリッターの設置は完了です。

スプリッターのトラブルシューティング

スプリッターのトラブルシューティング

スプリッターに問題がある場合、インターネットや電話に接続できない可能性があります。以下のような手順でトラブルシューティングを行います。

* ケーブルを点検するスプリッターのすべてのケーブルが正しく接続されていることを確認します。緩んでいたり、破損していたりするケーブルはありませんか？
* スプリッターを交換するスプリッターが故障している可能性があります。新しいスプリッターに交換して、問題が解決されるかどうかを確認します。
* モデムとルーターを再起動するモデムとルーターの電源を切ってからもう一度入れ直します。これにより、接続がリセットされます。
* 異なる電話回線を使用する別の電話回線を使用してスプリッターを接続してみます。問題が回線にある可能性があります。
* インターネットサービスプロバイダーに連絡する上記のトラブルシューティングで問題が解決しない場合は、インターネットサービスプロバイダーに連絡します。プロバイダーが回線またはスプリッターの問題を特定して解決できる可能性があります。