ADSL:電話用ケーブルを使用した高速通信
ITの初心者
先生、『ADSL』について教えてください。
IT・PC専門家
『ADSL』とは、電話用の銅線ケーブルを利用した高速データ通信方式のことだね。家庭のインターネット接続などに広く使われているよ。
ITの初心者
通信速度ってどのくらいですか?
IT・PC専門家
電話局から利用者への下りの通信速度は1.5~50Mbps、利用者から電話局への上りの通信速度は0.5~12Mbps程度だよ。ただし、現在では光ファイバーやCATVといったより高速な技術に取って代わられつつあるんだ。
ADSLとは。
「ADSL」とは、電話用の銅線ケーブルを利用した高速データ通信方式です。家庭でのインターネット接続などに利用されており、電話局から利用者側への下り(インターネット閲覧など)の通信速度は1.5~50Mbps、利用者側から電話局への上り(メール送信など)の通信速度は0.5~12Mbps程度となっています。
ADSLは2000年以降に普及しましたが、その後光ファイバーやCATVを利用したより高速な通信技術に置き換わりつつあります。名称は「非対称デジタル加入者線(asymmetric digital subscriber line)」の頭文字を取ったもので、「非対称」とは下り速度と上り速度が異なることを意味しています。
ADSLとは?
ADSL (Asymmetric Digital Subscriber Line) とは、電話用の銅線ケーブルを利用した高速インターネット接続方式です。通常の電話回線と同じケーブルを使用するため、別途回線を引く必要がなく、導入コストが抑えられます。ADSL は非対称型で、ダウンロード速度がアップロード速度よりも高速になっています。そのため、インターネット閲覧や動画ストリーミングなどの、大量のデータをダウンロードする用途に適しています。
ADSLの仕組み
-ADSLの仕組み-
ADSL(非対称デジタル加入者線)は、既存の電話回線を利用して高速データ通信を実現する技術です。電話回線では、通常は音声通話用の周波数帯域のみが使用されます。しかし、ADSLは、この未使用の周波数帯域を活用して、データの送受信を行います。
そのため、ADSLでは通常、電話回線を介して約1~8Mbpsの高速インターネット接続が可能です。この仕組みのおかげで、ADSLはブロードバンドインターネット接続の普及に大きく貢献しました。また、ADSLは、電話やファックスなどの従来の電話サービスと干渉することなく、同時に使用できるという特長も持っています。
ADSLの速度
-ADSLの速度-
ADSLの最大速度は、電話局からの距離や電話線の品質によって異なります。一般的には、距離が遠くなると速度が低下します。また、電話線にノイズが多いと、接続が不安定になり、速度が低下することがあります。
通常、ADSLのダウンロード速度は1Mbps~24Mbpsですが、理論的には最大で52Mbpsまで可能とされています。ただし、実際の実行速度は、上記で説明した要因によって影響を受けます。
アップロード速度はダウンロード速度よりも一般的に遅く、0.5Mbps~3Mbps程度です。これは、ADSLが非対称通信方式を採用しているためで、ダウンロードよりもアップロードに割り当てられる帯域幅が小さいからです。
ADSLの利用用途
ADSLの利用用途
ADSLは、インターネットへの高速アクセス、動画・音楽等のストリーミングサービス、オンラインゲームなど、さまざまな用途に利用できます。また、テレビ電話やリモートワークに必要な、双方向の高速データ通信にも適しています。
ADSLの普及と衰退
ADSLは、電話回線を利用して高速データ通信を提供する技術として登場しました。当初は、高速ブロードバンド接続の選択肢が限られていたため、ADSLは広く普及しました。しかし、より高速で安定した光ファイバーやモバイルブロードバンドの台頭により、ADSLの利用は徐々に衰退していきました。現在は、主に農村部や光ファイバーサービスが利用できない地域でのブロードバンドアクセスを確保するために使用されています。