HDDのパーティションとは？メリットや仕組みを解説

HDDのパーティションとは？メリットや仕組みを解説

パーティションとは？

「パーティションとは」を説明します。パーティションは、ハードディスクドライブ（HDD）上の仮想的な区切りです。物理的には1つのHDDであっても、複数の独立した論理ボリュームに分けることができます。これにより、データを整理して異なるオペレーティングシステムをインストールしたり、複数のユーザー間でHDDを共有したりすることが可能になります。各パーティションは、独自のファイルシステムとデータ構造を持ち、相互に干渉することなく機能します。

パーティションの仕組み

パーティションの仕組み

パーティションは、ハードドライブの論理的な分割のことです。ハードドライブを複数の論理ドライブ（パーティション）に分割することで、それらを別々のボリュームとして扱うことができます。各パーティションは独立したファイルシステムを持ち、異なるオペレーティングシステムやデータの種類を格納できます。

この仕組みにより、一つのハードドライブに複数のオペレーティングシステムをインストールしたり、データを用途別に整理したりすることができます。例えば、システム用に必要なファイルのみを格納するパーティションを作成したり、ドキュメントやメディアファイルを格納する別のパーティションを作成したりできます。また、パーティション化することで、ハードドライブの一部が損傷した場合でも、他のパーティションに影響を与えることなくデータを守ることができます。

パーティションの種類と用途

パーティションの種類と用途

HDDパーティションには、大きく分けて2つの種類があります。1つはプライマリパーティションで、オペレーティングシステムやアプリケーションのインストールに使用されます。もう1つは論理パーティションで、データの格納に使用されます。

それぞれの種類には独自の用途があります。プライマリパーティションは、通常、システムドライブと呼ばれ、コンピュータのオペレーティングシステムとブートローダーを含みます。一方、論理パーティションは、データ、ドキュメント、マルチメディアファイルの格納に使用され、複数の論理パーティションを1つのプライマリパーティション内に作成することができます。

パーティション作成のメリット

-パーティション作成のメリット-

ハードディスクをパーティション分割すると、データ管理やセキュリティを向上させることができます。複数の論理ドライブを作成できるため、オペレーティングシステムを1つのドライブに、データを別のドライブに格納できます。これにより、オペレーティングシステムの障害時にデータを保護し、オペレーティングシステムの再インストールが容易になります。

さらに、パーティション分割により、異なるファイルシステムを使用できます。たとえば、1つのパーティションにNTFS（Windowsで一般的なファイルシステム）を使用し、別のパーティションにext4（Linuxで一般的なファイルシステム）を使用できます。また、特定の用途に特化したパーティションを作成することもできます。たとえば、ゲーム用のパーティション、ドキュメント用のパーティション、バックアップ用のパーティションなどです。

パーティション作成の手順

-パーティション作成の手順-

パーティションを作成するには、以下の手順に従います。

1. ディスク管理を開く Windows の検索バーに「ディスク管理」と入力して検索し、開きます。
2. パーティションを分割したいドライブを選択 分割したいドライブを右クリックして、「ボリュームの縮小」を選択します。
3. 縮小する領域の指定 「ボリュームの縮小」ウィンドウで、縮小したい領域のサイズを入力します。
4. 空き領域の作成 縮小処理が完了すると、ドライブに空き領域が作成されます。
5. 新しいパーティションの作成 空き領域を右クリックし、「新規シンプルボリューム」を選択します。
6. パーティションの設定 「新しいシンプルボリューム ウィザード」に従って、パーティションのサイズ、ドライブ文字、ファイルシステムを選択します。
7. パーティションの完了 設定が完了したら、「完了」をクリックしてパーティションの作成を実行します。