IT用語「QWERTY配列」について
ITの初心者
先生、「QWERTY配列」ってどういう意味ですか?
IT・PC専門家
「QWERTY配列」は、キーボードのキーの配列のことだよ。一番上の段の左から右に「QWERTY」と並んでいるね。
ITの初心者
どうしてそういう順番になっているんですか?
IT・PC専門家
昔、タイプライターのキーが固くて引っ掛かってしまいやすいことがあったんだ。そこで、よく一緒に使われる文字を離すために「QWERTY配列」が考えられたんだよ。
QWERTY配列とは。
IT用語「QWERTY配列」について説明します。これは、タイプライターのキー配列の一種です。
QWERTY配列とは
QWERTY配列とは、タイプライターやコンピュータのキーボードにおけるキーの配列パターンです。現在最も広く使用されている配列で、左手のホームポジションが「ASDF」で、右手のホームポジションが「JKL;」となっています。この配列は、タイプライターが主流であった頃に、タイプバーの衝突を避けるために考案されました。
QWERTY配列の歴史
-QWERTY配列の歴史-
QWERTY配列は、1873年にクリストファー・レイサム・ショールズによって考案されました。当時は電信機が広く使用されており、高速かつ正確なタイピングが求められていました。ショールズは、隣り合ったキーを頻繁にタイプしないように工夫してこの配列を作成し、ジャミングを減らしました。
QWERTY配列はすぐに人気を集め、タイプライターの標準配列となりました。その後、コンピューターキーボードにも採用され、現在も広く使用されています。他の配列も考案されましたが、QWERTY配列の普及度は高く、他の配列は標準化されていません。
QWERTY配列の利点
QWERTY配列の利点
QWERTY配列は、長年の使用によってさまざまな利点をもたらしています。まず、タイピングの効率が向上します。この配列は、頻繁に使用する文字を手の届きやすいキーに配置することで、指の動きの無駄を省きます。さらに、学習の容易性も特徴です。配列は論理的に設計されており、初心者は簡単にスペースキーの近くのホームポジションを把握できます。また、QWERTY配列は互換性が高く、ほとんどのキーボードやタイプライターで採用されています。これにより、異なるデバイス間で簡単に切り替えができ、学習コストが削減できます。
QWERTY配列の欠点
-QWERTY配列の欠点-
QWERTY配列は、打ちやすいように設計されたものではありません。 実際には、英字の頻度を考慮して設計されたのではなく、タイプライターのキーが互いにぶつからないようにするために考案されました。このため、よく使われる文字がホームポジションから遠く離れており、高速で正確にタイピングするのが困難になっています。
また、QWERTY配列は腱鞘炎を引き起こす可能性があります。繰り返しのキー操作により、手首や指の筋肉に負担がかかり、痛みや不快感につながる場合があります。人間工学的に設計されたキーボードは、この問題を軽減するように設計されていますが、それでもQWERTY配列の欠点の影響を受けることがあります。
その他のキーボード配列
その他のキーボード配列では、QWERTY配列以外のキーボード配列がさまざまな目的に使用されていることを取り上げます。たとえば、Dvorak配列は、人間工学に基づいて設計されており、より効率的な入力と疲労の軽減を目的としています。コールマック配列は、英語の母音と子音を交互に配置することで、タイピング速度と正確性を向上させることを目指しています。また、特殊なニーズに応じた配列もあり、左手だけで操作する片手用配列や、視覚障害のあるユーザー向けに設計された点字配列などがあります。これらの代替配列は、特定のタスクや好みに基づいて、QWERTY配列の限界を克服するように設計されています。