インクの霧で描く！バブルジェットプリンターの仕組み
ITの初心者
『bubble jet printer』について教えてください。
IT･PC専門家
『bubble jet printer』は、インクジェットプリンターの一種だね。インクを熱で気泡化して、紙に吹き付けることで印刷するんだ。
ITの初心者
なるほど。気泡の圧力を使ってインクを射出するんですね。
IT･PC専門家
その通り。キヤノンが1985年に商品化したのが最初なんだよ。
bubble jet printerとは。
「バブルジェットプリンター」とは、インクジェットプリンターの一種で、インクを加熱して気泡を発生させ、その圧力でインクの微粒子を紙に吹き付けて印刷を行います。1985年にキヤノンによって初めて商品化されました。
バブルジェットプリンターって？
バブルジェットプリンターとは、インクを熱で気化させて発生させた泡（バブル）を、用紙に吹き付けることで文字や画像を印刷するプリンターを指します。熱により泡を発生させるノズルの個数が多く、インクの粒子が非常に細かいため、高精細な印刷が可能です。この方式では、プリンターヘッドが用紙の上を左右に高速で移動しながら、必要な場所に泡を吹き付けていきます。
仕組みを大解剖！バブルジェット印刷
バブルジェット印刷は、バブルジェットプリンターの中核技術です。この画期的な技術は、インクの小さな泡を生成して紙に発射することで鮮やかな画像やテキストを作成します。
このプロセスは、プリンターヘッド内の小さなヒーターから始まります。ヒーターはインクを加熱し、小さな気泡を生成します。気泡は急速に膨張し、インク滴を紙に向かって押し出します。紙に当たると、気泡は破裂し、鮮やかなドットを形成します。無数のドットが集まって、見事な画像やテキストが作成されます。
バブルジェット印刷の利点は数多くあります。高速印刷、高解像度、鮮やかな色彩を実現できます。さらに、この技術は比較的低コストで、家庭やオフィスに適しています。
キヤノンが産みの親？開発と歴史
“インクの霧で描く！バブルジェットプリンターの仕組み”と題するこの記事の「キヤノンが産みの親？開発と歴史」のでは、バブルジェットプリンターの開発と歴史に焦点を当てています。この画期的な技術を生み出したのはキヤノン社で、そのきっかけは1970年代の複写機開発でした。キヤノンは、インクを噴射してコピーを作成できる新しい方法を模索していました。この研究の過程で、熱を加えるとインクが泡状になるという特性が発見され、これによってインクを正確に制御できる可能性が生まれました。キヤノンはこの原理を応用して、1984年に世界初のバブルジェットプリンター「BJ-80」を発売しました。この技術はその後も進化し続け、現在ではさまざまな文書や画像の印刷に使用されています。
バブルジェットプリンターのメリット
バブルジェットプリンターのメリットは、その高い画質にあります。インクの微細な霧を紙に吹き付けることで、滑らかで解像度の高い画像や文字を生成します。また、カラーインクを組み合わせることで、多彩な色調を表現できます。
さらに、高速印刷も大きな利点です。インクを吹き付ける仕組みのため、レーザープリンターよりも印刷速度が速く、短時間で大量の印刷が可能です。
また、インクコストの低さも魅力です。カートリッジ式のインクを使用しており、カートリッジの交換だけでインクを補充できるので、経済的に運用できます。
バブルジェットプリンターのデメリット
バブルジェットプリンターのデメリットとしては、まず消費電力が他の方式よりも高い点が挙げられます。インクを瞬時に気化させるために大きな電力を必要とするからです。また、インクヘッドが詰まりやすいという問題もあります。インクが乾燥しやすい性質のため、長時間使用しないとインクヘッドが詰まってしまい、印刷品質が低下することがあります。さらに、耐水性の低さもデメリットの1つです。他の方式と比べて、インクの粒子が大きいため、水に濡れると滲んでしまいます。