MO(光磁気ディスク)とは?仕組みと特徴を解説
ITの初心者
先生、『MO』ってなんですか?
IT・PC専門家
『MO』は『magneto-opticaldisk』の略で、光磁気ディスクのことです。
ITの初心者
光磁気ディスクってどういうディスクですか?
IT・PC専門家
光と磁気の特性を利用してデータを記録するディスクです。読み書きが高速で、耐久性にも優れています。
MOとは。
IT用語「MO」は、「magneto-optical disk」の略で、光磁気ディスクのことです。
MOとは?
MO(マグネトオプティカルディスク)とは、磁気と光を利用した光磁気デバイスの一種です。MOは、基板上に磁性薄膜が形成されており、レーザー光で磁気状態を記録・再生します。磁気状態は、レーザー光の偏光を変化させることで判別されます。
MOの仕組み
MO(光磁気ディスク)の仕組みは、光と磁気の両方の性質を利用しています。ディスク表面に記録メディアとして薄膜が形成されており、この薄膜は磁気記録層と光記録層の2層構造になっています。
磁気記録層は、強磁性の材料でできており、磁界を印加することで磁化状態を変化させることができます。光記録層は、磁気記録層の上部に位置し、レーザー光を当てると磁化状態を変化させることができます。
データの書き込み時には、まずレーザー光をディスクに照射し、光記録層で局所的に磁化状態を変化させます。次に、強磁性の磁気ヘッドをディスクに近づけ、この局所的に変化させた磁化状態を磁気記録層に転写します。この結果、ディスクに磁気的に記録されたデータが形成されます。
MOの特徴
MO(光磁気ディスク)の特徴として、まず耐熱性と耐寒性に優れていることが挙げられます。通常の光ディスクと異なり、高熱や低温でもデータを保持することができます。また、繰り返し書き込み・消去が可能なため、データの追加や修正を柔軟に行えるのが特徴です。さらに、大容量で、DVDやBlu-rayディスクに匹敵するほどのデータを保存できます。加えて、ポータブルなので、持ち運びや保管にも便利です。
MOの用途
MOの用途
MO(光磁気ディスク)は、その汎用性と耐久性から、さまざまな用途で使用されています。記録媒体として、重要なデータの長期保管に適しています。MOは、コンピュータのバックアップ、医療画像のアーカイブ、映像編集など、大量のデータを取り扱う業界で広く利用されています。また、音楽や映画などのエンターテイメントコンテンツの配布にも使用されています。MOは、データの読み書きが何度も可能で、耐久性と信頼性が高いのが特徴です。
MOの今後
MO(光磁気ディスク)は、近年では徐々に利用が減少しつつあります。その理由は、より大容量で高速なフラッシュメモリやハードディスクドライブなどのストレージデバイスの台頭によるものです。MOはかつてはポータブルストレージソリューションとして人気がありましたが、今ではよりコンパクトで耐久性のあるフラッシュメモリに取って代わられています。さらに、オンラインクラウドストレージサービスの普及により、大容量データを物理メディアなしで保存できるようになっています。そのため、MOはかつてほど普遍的な選択肢ではなくなっているのです。