warm standbyとは?コンピューターの障害対策を解説
ITの初心者
「warm standby」ってどういう意味ですか?
IT・PC専門家
「warm standby」は、コンピュータシステムの障害発生時に備えた対策手法のひとつです。
ITの初心者
具体的にはどういう仕組みですか?
IT・PC専門家
主たるシステムと同じ構成の予備システムを用意し、主たるシステムを作動させて予備システムは電源を入れた状態で待機させます。主たるシステムに障害が発生したら、待機している予備システムに切り替わります。
warm standbyとは。
「ウォームスタンバイ」とは、コンピュータシステムやITシステムが障害を起こした場合の備えとして用いられる手法です。主システムと同一構成の予備システムを用意し、主システムを稼働させて予備システムは電源を入れて待機させておきます。主システムに障害が発生すると、待機していた予備システムに切り替えて運用を継続します。
「ホットスタンバイ」と「コールドスタンバイ」の中間の手法と位置付けられます。
warm standbyの概要
warm standbyとは、コンピューターの障害を備えるためのシステム構成の一種です。稼働中のシステムと同一のシステムをもう1つスタンバイ状態にしておき、障害が発生するとすぐにスタンバイシステムに切り替えて業務を継続します。スタンバイシステムは、稼働中のシステムと同一のデータやアプリケーションを持っていますが、通常は電源が入っていません。障害が発生した場合に電源を入れて起動し、即座に業務を引き継ぐことができます。
warm standbyとホットスタンバイの違い
-warm standbyとホットスタンバイの違い-
warm standbyとhot standbyは、どちらもコンピューター障害に対する対策ですが、稼働状態が異なります。
warm standbyでは、バックアップサーバーは稼働していない状態です。障害が発生した場合にのみ、あらかじめ準備されたソフトウェアを使用してサーバーを起動し、サービスを復元します。起動には通常数分かかります。
一方、hot standbyでは、バックアップサーバーは常時稼働しています。処理の一部を肩代わりしており、障害が発生した場合には即座に処理を引き継ぐことができます。そのため、ダウンタイムが発生しません。ただし、hot standbyを維持するためのコストやリソースはより高くなります。
warm standbyとコールドスタンバイの違い
warm standbyとコールドスタンバイの違い
warm standbyとコールドスタンバイは、どちらもコンピューター障害時の対策方法ですが、その仕組みは異なります。warm standbyでは、予備のサーバーが常に稼働しており、障害発生時にただちに引き継げる状態にあります。これにより、障害によるサービスの中断時間を最小限に抑えることができます。
一方、コールドスタンバイでは、予備のサーバーは通常は停止しており、障害発生時に起動してサービスを引き継ぐ必要があります。そのため、障害発生時のサービス中断時間がより長くなりますが、運用コストが安価になります。
warm standbyのメリット
warm standbyのメリット
warm standby構成の最も重要な利点は、障害の発生時に迅速にフェイルオーバーが行えることです。スタンバイサーバーは常に稼働しており、プライマリーサーバーが故障した場合、数秒以内に引き継ぐことができます。この迅速なリカバリーにより、サービスの中断時間が最小限に抑えられ、ビジネスオペレーションに与える影響が低減されます。
さらに、warm standbyではデータの整合性が常に維持されます。スタンバイサーバーはプライマリーサーバーと常に同期しており、両方のサーバーに同じデータが格納されています。障害が発生した場合、スタンバイサーバーは最新のデータを使用してすぐに引き継ぐことができるため、データ損失が発生するリスクが低くなります。
warm standbyのデメリット
warm standbyのデメリットは、アクティブなシステムとスタンバイシステムの両方を維持する必要があることです。そのため、運用コストが高くなります。また、スタンバイシステムも常にアクティブシステムと同じ状態に保つ必要があり、本番環境と同一のシステムとOSを使用する必要があります。そのため、スタンバイシステムの維持には高い技術力や利用リソースが必要になります。さらに、スタンバイシステムの運用とメンテナンスには、追加の人的リソースが必要になる場合もあります。