CDMA2000とは？auが採用するモバイル通信方式を徹底解説
ITの初心者
先生、IT用語の『CDMA2000』について教えてください。
IT･PC専門家
CDMA2000は、第3世代携帯電話の通信方式の一つです。アメリカ合衆国のクアルコム社が開発しました。
ITの初心者
日本ではどの携帯電話サービスで採用されているんですか？
IT･PC専門家
日本では、KDDIの携帯電話サービス「au」で採用されています。また、CDMA2000はCDMA（コード分割多元接続）を基盤とした技術です。
CDMA2000とは。
「CDMA2000」は、クアルコム社が開発した第3世代（3G）携帯電話の通信規格です。日本では、KDDIの携帯電話サービス「au」が採用しています。CDMA（コード分割多元接続）方式の一種です。
CDMA2000とは何か？
CDMA2000とは、無線通信方式の一種で、第3世代（3G）移動通信システムに用いられます。CDMAという名称は「符号分割多元接続」を示し、同じ周波数を複数の通信端末で使用できるようにする技術です。これにより、より多くのユーザーが同時に通信を可能にし、より広い帯域幅と高速のデータ転送を実現します。
CDMA2000の特徴
-CDMA2000の特徴-
CDMA2000は、周波数帯域を複数のユーザーで共有する「符号分割多元接続」（CDMA）方式を採用したモバイル通信規格です。そのため、同一周波数帯域内で複数の通話が同時に行われ、高い周波数利用効率が実現できます。
また、CDMA2000では、通話・データ通信両方で高速かつ安定した通信が可能です。さらに、電波が障害物に強いという特徴があり、ビルや山間部などでも安定した通信環境が保てます。
さらに、CDMA2000は音声通話だけでなく、高速データ通信もサポートしており、インターネットの閲覧や動画の視聴などが快適に行えます。
CDMA2000の歴史
CDMA2000は、 Qualcomm社によって開発された第3世代（3G）モバイル通信規格です。その歴史をたどると、1993年にQualcomm社がCDMAの特許を取得したことに遡ります。その後、1999年、CDMA2000の標準規格が制定されました。CDMA2000は、CDMAの進化版であり、より高速なデータ転送速度と安定した通話を可能にしました。日本において、CDMA2000はauが採用したことで知られ、全国規模で3Gサービスを提供するに至りました。
CDMA2000の利点
CDMA2000は、干渉に強く、周波数利用効率が高いという利点があります。CDMA2000では、異なる送信機からの信号が同じ周波数帯域で同時に送信されますが、独自の符号化技術により、各信号は互いに干渉することなく受信できます。このため、混雑した環境でも安定した通信が可能になります。また、CDMA2000では周波数帯域を有効に利用できるため、より多くのユーザーが同時に通信でき、通信容量の拡大にもつながります。
CDMA2000の欠点
CDMA2000の欠点
CDMA2000は多くの利点を持つ一方で、いくつかの欠点も存在します。まず挙げられるのは、通信速度が比較的遅いことです。当時主流だったGSMやW-CDMAと比較すると、ダウンロード速度やアップロード速度が劣っていました。また、基地局の設置や維持にコストがかかることも欠点です。密集した都市部では問題ありませんが、地方や郊外ではコストが負担になる場合がありました。さらに、電波干渉の影響を受けやすいという点もデメリットです。他の無線通信システムや電子機器との干渉により、通話品質や通信速度が低下する可能性があります。