無線LANの知識:仕組みと用語の解説
ITの初心者
先生、『無線LAN』について教えてください。どういう意味ですか?
IT・PC専門家
無線LANとは、赤外線や電波などを使ってデータを無線で送受信するLANのことだよ。
ITの初心者
つまり、ケーブルを使わずにデータのやり取りができるということですか?
IT・PC専門家
そうだよ。ワイヤレスLAN、WLAN、無線ローカルエリアネットワークなどとも呼ばれるよ。
無線LANとは。
「無線LAN」とは、無線通信を使ってデータの送受信を行うLANのことで、赤外線や電波を利用します。別名として「ワイヤレスLAN」「WLAN」「無線ローカルエリアネットワーク」があります。
無線LANとは?仕組みを解説
無線LANとは、ケーブルを使用せずに、電波を利用してコンピュータやスマートフォンなどの機器同士を接続する技術です。この技術により、回線工事などの手間を省き、手軽に通信環境を構築することができます。仕組みとしては、電波を発信する無線アクセスポイントと、電波を受信する無線LAN内蔵機器が使用されます。アクセスポイントは、電波でデータのやり取りを行うために必要な設定情報を提供し、それら情報を元に無線LAN内蔵機器がアクセスする仕組みになっています。また、無線の通信速度やセキュリティを向上させるために、さまざまな規格が開発されており、用途に応じて適切なものを選択することが重要です。
無線LANの種類:赤外線と電波
無線LANの接続には、赤外線と電波という2種類の通信方式が使用されています。赤外線は、赤外線ライトを使用する近距離通信方式で、障害物があると通信が遮断されやすいという特徴があります。一方、電波は、アンテナから電波を放射して通信を行う方式で、障害物があっても比較的影響を受けにくいという特徴があります。一般的に、家庭やオフィスでは電波を使用した無線LANが主流となっています。
無線LANのメリットとデメリット
-無線LANのメリットとデメリット-
無線LANは利便性が高いですが、有線LANと比較するとメリットとデメリットがあります。
メリットとしては、ケーブル不要で自由に移動できることが挙げられます。また、複数の機器でインターネットに接続できるので、家庭やオフィスでの利便性が向上します。
一方でデメリットとしては、通信速度が有線LANに比べて遅いことが挙げられます。また、電波干渉の影響を受けやすく、安定した接続が得られない場合があります。さらに、セキュリティー上も有線LANに比べて脆弱です。そのため、重要なデータのやり取りやオンラインゲームなど、高速で安定した接続が必要な用途には不向きです。
無線LANのセキュリティ対策
無線LANの利用に伴うセキュリティ対策は、ネットワークの安全性を確保するために不可欠です。一般的な手法として、暗号化があります。暗号化では、データが送信される前に暗号化され、受信者だけが復号化することができます。よく使用される暗号化方式には、WEP(Wired Equivalent Privacy)、WPA(Wi-Fi Protected Access)、WPA2(Wi-Fi Protected Access II)があります。また、SSID(Service Set Identifier)のブロードキャストを無効にしたり、MAC(Media Access Control)アドレスフィルタリングやファイヤーウォールを使用してアクセスを制御することも効果的です。さらに、定期的なファームウェアの更新や、怪しいEメールや添付ファイルの開かないなどの対策を講じることで、無線LANのセキュリティを確保することができます。
企業や家庭での無線LAN活用例
企業や家庭における無線LANの活用方法は、その利便性から幅広く普及しています。
企業では、無線LANの導入により、従業員がオフィス内の任意の場所からインターネットに接続できるため、柔軟な働き方が可能になります。また、顧客と対面する場面でも、無線LANを通じて顧客の端末に情報を提供したり、アンケートを実施したりすることができます。これにより、顧客満足度向上や業務効率化が図れます。
家庭では、無線LANによって、家族全員が自宅内のどこにいても、スマートフォンやタブレット、ノートパソコンなど複数のデバイスをインターネットに接続できます。動画配信サービスやオンラインゲームの利用、リモートワークもストレスなく行うことができます。また、スマート家電と連携することで、自宅内の家電をスマホアプリから遠隔操作することも可能になり、利便性はさらに高まります。