IT用語「negotiation」とは?
ITの初心者
先生、『negotiation』ってどういう意味ですか?
IT・PC専門家
通信における『negotiation』とは、通信速度やエラー訂正などのプロトコル情報をやり取りすることです。いわば通信の条件交渉ですね。
ITの初心者
なるほど、通信条件を決めるってことですね。
IT・PC専門家
そうです。その理解で問題ありません。
negotiationとは。
コンピューター用語における「ネゴシエーション」とは、コンピューターや周辺機器が通信するときに、通信速度やエラー訂正などの通信ルールの情報を交換することを指します。「交渉」という言葉から来ています。
negotiationの意味
「negotiation」というIT用語は、情報技術分野で使用される専門用語です。交渉や調整という意味を持ち、システムやソフトウェアの機能や仕様について、複数の関係者が合意を得るプロセスを指します。
通信プロトコルにおけるnegotiation
通信プロトコルにおいて、ネゴシエーションとは、通信の品質や効率を確保するために、送受信するデータの形式やパラメータについて、送信側と受信側の間で合意を形成するプロセスを指します。この合意は、データのエンコード方式、圧縮アルゴリズム、セキュリティプロトコルなど、通信のさまざまな側面に関連することがあります。
ネゴシエーションは、異なる種類のプロトコルやデバイス間で効果的に通信するために不可欠です。例えば、WebブラウザとWebサーバ間のHTTPプロトコルでは、ネゴシエーションによって、使用言語やデータ圧縮形式が決定されます。また、電子メールプロトコルであるSMTPでは、ネゴシエーションによって、メッセージのサイズやエンコード方式が合意されます。
イーサネットにおけるnegotiation
-イーサネットにおけるnegotiation–
イーサネットネットワークでは、negotiationは、2つのデバイス間で、通信パラメータ(速度、二重化、フロー制御)を自動的に協定するプロセスです。このプロセスにより、異なる機能や設定を持つデバイス間でも、最適な接続が確立されます。
Negotiationは、イーサネットリンクの初期化時に行われます。各デバイスは、サポートするパラメータをリンクアビリティ広告として送信します。これらの広告には、サポートする速度、二重化モード、フロー制御の設定が含まれています。
デバイスが互いの広告を受け取ると、最も相性の良い設定を協定します。たとえば、1Gbpsと100Mbpsの両方をサポートする2つのデバイスがある場合、最適な接続速度として1Gbpsが協定されます。同様に、フロー制御をサポートするデバイスは、フロー制御を有効にして接続します。
Negotiationプロセスは、イーサネットネットワークの安定性とパフォーマンスに不可欠です。最適な通信パラメータが協定されることで、データの信頼性とスループットが確保されます。
Wi-Fiにおけるnegotiation
– Wi-Fiにおけるnegotiation
Wi-Fiを提供するアクセスポイント(AP)とWi-Fiに対応した端末は、接続を確立する前にネゴシエーション(交渉)を行います。このネゴシエーションでは、以下のパラメータが決定されます。
* データ転送速度APと端末の間で可能な最大のパフォーマンスを決定します。
* セキュリティプロトコルWi-Fi接続の安全性を確保するために使用される暗号化規格を決定します。
* 認証方式端末がAPに接続するために使用する認証方法を決定します。
ネゴシエーションは、複数の段階を経て行われます。まず、APはビーコンと呼ばれる信号を送信し、その中で可能な接続パラメータをブロードキャストします。端末はこのビーコンを受信し、サポートされているパラメータについてAPに通知します。APは、端末がサポートするパラメータと自らが提供できるパラメータを比較して、最終的な接続パラメータを決定します。
negotiationによるメリット
ネゴシエーションによって得られるメリットは数多くあります。まず、合意に達するための透明性と公平性を高めることができます。ネゴシエーションでは、双方が自分の立場をはっきりと述べる必要があります。これにより、両者のニーズや懸念点が明らかになり、よりインフォームされた意思決定を行うことができます。
さらに、ネゴシエーションは人間関係の構築にも役立ちます。双方がお互いの視点や目標を理解することで、信頼関係と相互尊重が築かれます。また、ネゴシエーションは長期的な解決策の開発につながる可能性があります。双方にメリットのある妥協点を見つけ出すことで、持続可能な合意を達成し、関係を維持することができます。