コンピューター言語「PL/I」の全て

コンピューター言語「PL/I」の全て

ITの初心者

IT用語『PL/I』について教えてください。

IT・PC専門家

PL/Iとは、IBMが開発したコンピューターのプログラミング言語です。

ITの初心者

FORTRANとCOBOLを統合した汎用性の高い言語なのですね。

IT・PC専門家

そうです。主にIBMのメインフレームで使用されていました。

PL/Iとは。

PL/I(ピーエル・ワン)とは、1960年代にIBMが開発したプログラミング言語です。FORTRANの科学技術計算機能とCOBOLの事務処理計算機能を取り入れ、汎用性を向上させました。主にIBMのメインフレームコンピュータで使用されました。名称は「Programming Language/I」の頭文字に由来します。

PL/Iとは

PL/Iとは

-PL/Iとは-

PL/I(Programming Language One)は、1964年にIBMによって開発された汎用手続き言語です。科学技術計算、商用データ処理、システムプログラミングなど、幅広い分野で使用されました。PL/Iは、複数のプログラミングパラダイム(手続き型、オブジェクト指向、論理型など)を組み合わせた設計で、柔軟かつ強力な言語でした。また、構造化プログラミングをサポートしており、メンテナンス性と保守性の向上に貢献しました。

PL/Iの開発経緯

PL/Iの開発経緯

コンピューター言語の「PL/I」の開発経緯については、その誕生の背景から探ってみましょう。1950年代から1960年代にかけて、コンピューターの用途の多様化が急速に進みました。科学計算、業務処理、情報検索など、様々な分野でコンピューターが活用され始めました。

この多様化するコンピューターのニーズに応えるため、汎用的なプログラミング言語が求められるようになりました。そこで、1964年にIBM社を中心に、複数の企業や団体が共同で「PL/I」の開発に着手したのです。

PL/Iの特徴

PL/Iの特徴

-PL/Iの特徴-

PL/Iは、汎用性が高く、科学技術計算、事務処理、ファイル管理など、さまざまな用途に利用できる言語です。その主な特徴には、明示的データ型、手続き型構造、データ構造体、ファイル処理機能などがあります。

PL/Iは、浮動小数点演算、複素数演算、配列演算など、科学技術計算に適した強力な計算能力を提供します。また、手続き型構造により、複雑なタスクを複数の小さな分割可能なモジュールに分割して編成できます。

さらに、PL/Iは、レコードや構造体などの複雑なデータ構造を宣言および操作するための包括的なデータ構造体を提供します。また、ファイル処理機能を備えているため、外部データソースとの効率的な相互作用が可能になります。

PL/Iの用途

PL/Iの用途

-PL/Iの用途-

PL/I(Programming Language One)は、あらゆる種類のデータ処理アプリケーションに適しています。特に、科学計算、データ管理、ビジネスアプリケーションなどで広く使用されています。

科学計算では、PL/Iは行列演算、複素数処理、多次元配列の処理に適しています。また、並列処理や分散処理にも対応しています。

データ管理では、PL/Iはデータベースアクセスやデータ構造体の処理に優れています。ビジネスアプリケーションでは、PL/Iは財務管理、在庫管理、人事管理などのタスクに使用できます。

PL/Iは、ポータビリティが高く、さまざまなプラットフォームで実行できます。また、強力なデバッグ機能と豊富なライブラリを備えており、開発者の生産性を向上させます。

PL/Iの衰退

PL/Iの衰退

PL/Iの衰退

かつてはオールインワン言語として大きな期待を集めたPL/Iですが、時代とともにその人気は徐々に衰えていきました。その理由はいくつかあり、その1つとして、より具体的な用途に特化した言語が登場したことが挙げられます。例えば、Fortran(科学技術計算)、COBOL(ビジネスアプリケーション)、Lisp(人工知能)などが、PL/Iの特定の領域をカバーするようになりました。また、構造化プログラミングの手法が普及すると、PL/Iの複雑で冗長な構文が敬遠されるようになりました。さらに、PL/Iはさまざまなプラットフォームで動作するよう設計されていましたが、そのことがコンパイラの最適化を困難にし、パフォーマンス上の問題につながりました。これらの要因が重なり、PL/Iは他の言語に取って代わられ、使用頻度は低下していきました。

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