ICとは?半導体回路の基礎知識
-ICの定義と概要-
IC(Integrated Circuit)とは、複数のトランジスタや抵抗、コンデンサなどの電子部品が1つの小さなチップに集積された半導体回路のことです。ICは、プリント基板上の個々の部品を置き換えるもので、電子機器の小型化、軽量化、高性能化に大きく貢献しています。
ICは、その規模と複雑さによって分類されます。小規模ICは少数のトランジスタと論理回路で構成され、大規模ICは数十億個ものトランジスタを含む複雑なシステムを備えています。ICは、デジタル回路とアナログ回路のどちらか、またはその両方が組み込まれています。
ICの主な利点は、小型化と一体化です。従来の電子機器では、多数の個々の部品を接続して回路を構成していましたが、ICではそれらの部品が1つのチップに統合されています。これにより、回路のサイズや重量を大幅に削減できます。また、ICは製造が容易で、自動化されたプロセスによって大量生産することができます。